PPL2017では,2件の招待講演を予定しております.
神谷 年洋 | 島根大学 |
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コードクローン研究ふりかえり ~ ストロング・スタイルで行こう ~ | |
原田 康徳 | ビスケット開発者 |
ビスケットのプログラミングテクニックと拡張案 |
神谷年洋(島根大学)
コードクローンに関する研究は90年代に始まり,現在では,コードクローン検出技術に限っても,多様なプロダクト(ソースコード,バイトコード,実行トレースを始めとする)を多様なアルゴリズム(n-gram,接辞尾木,同型グラフマイニングを始めとする)により解析するとった肥沃な研究分野に成長しました.本講演では,コードクローンに関する研究分野の概略を説明するとともに,演者が1999年にドクターの学生だったころにスタートし,現在まで継続しているコードクローンの検出手法に関する研究のトピックのいくつかについて,研究の成果だけではなく,時代背景や,研究のきっかけ,研究の方向が変化していく様子も交えながら説明していきます.
原田康徳(ビスケット開発者)
ビスケットはプログラミングの可能性と楽しさを多くの人が体験できるツールとして2003年に開発された.これまで,子供達への普及活動と同時に,数多くの改良が行われてきた.特に方眼紙(グリッド)モードは曖昧性というビスケットの特徴が失われる反面,複雑なプログラムが実装可能になり,計算機的に興味深い例が作れるようになった.また独特なプログラミングテクニックも蓄積され,プログラムの表現力をさらに高めるための拡張も検討している.本講演ではそれらの活動や実例をご紹介するとともに,これからのプログラミングの可能性を参加者と議論したい.