PPL2018では,以下の2件の招待講演を予定しております.
丸山 宏 | Preferred Networks |
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演繹から帰納へ~新しいシステム開発パラダイム | |
久野 靖 | 電気通信大学 教授 |
情報教育とプログラミング教育: 私達は当事者である(べき)かも? |
丸山 宏(Preferred Networks)
深層機械学習はそのパラメタの多さの故に、任意の多次元非線形関数を近似することができ、その意味で擬似的にチューリング完全な計算モデルと見なすことができる。その結果、問題をモデル化しそれをアルゴリズムとして実装する、という今までの演繹的な手法ではなく、問題の入出力を与えて実装をほぼ自動的に生成するという、帰納的な方法が、実用的なシステム開発手法として視野に入ってきた。近い将来、ITシステムの大半が帰納的に開発されることになるかもしれない。この講演では、プログラミングパラダイムとしての深層機械学習の可能性と本質的な限界、実用化に向けての課題について議論する。
久野 靖(電気通信大学)
私達コンピュータサイエンスの専門家にとって、情報教育、プログラミング教育はかなり縁遠いものかも知れません。それは例えば、扱っていることがらのレベルがかなり違うので、初心者のことまで考えていられない、ということかも知れません。しかし私達のこの分野は、後継者が少なければ衰退してしまうでしょうし、それは困ります。そうならないためには「教育」が大切になります。本講演は、皆様があまり聞く機会がないであろう「教育」について、講演者がこれまで関わってきた事柄を中心に紹介させていただき、議論のきっかけとなることを企図しています。