jssst sig-ppl

第25回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ
PPL 2023

日程: 2023年3月6日(月) 午後1時 〜 8日(水) 午後3時45分
会場: 名古屋大学 IB電子情報館 (中棟) および オンラインのハイブリッド開催
主催: 日本ソフトウェア科学会 プログラミング論研究会
共催: 名古屋大学 大学院 情報学研究科

PPL 2023 は 対面 225名・全体 314名 (Slackアクティブユーザ数) の皆様にご参加いただき,盛会のうちに終了しました.どうもありがとうございました.
PPL 2024 でまたお会いしましょう!

おしらせ

(過去のお知らせ)

論文賞・発表賞

PPL 2023 論文賞
野上 大成, 寺内 多智弘(早稲田大学) 後方参照付正規表現の表現力について

受賞理由:本論文は後方参照という能力で拡張した正規表現rewbがAhoが発見したindexed languagesに真に含まれることを証明する.後方参照はJavaやPythonの標準ライブラリを含め,現代の正規表現エンジンの多くが持つ機能で,これらエンジンの実装が正しいことまた効率的であることはとても重要な問題である.本論文は,rewbの意味論を上手に分解し,チューリングマシンを用いて段階的に定義し,又,例を用いて丁寧に証明が与えられている.これらの結果はそれ自体の貢献に加え,今後JavaやPythonの標準ライブラリの実装の正しさの検証やテストの可能性を広げたと思われる.以上の理由により,本論文に対し PPL 2023 論文賞を授与する.

PPL 2023 発表賞(学生の部)
齊藤 百香(電気通信大学 情報理工学域) 数値計算ライブラリIFNの数値表現の改良と合成演算の導入によるメモリ効率の改善
PPL 2023 発表賞(一般の部)
Ichiro Hasuo (National Institute of Informatics) Breaking Through Two Walls: from Categorical Metatheory to Formal Verification of Safety of Automated Driving
PPL 2023 ポスター賞(学生の部)
石垣 凌(新潟大学工学部) プラレールによるプログラミングの可能性
PPL 2023 ポスター賞(一般の部)
塚田 武志(千葉大学) 宣言的 Spacer

PPL 2023 論文賞は,カテゴリ1の採択論文の中から,特に独創的なアイディアや顕著な成果を含むものとして PPL 2023 プログラム委員会により選定された論文です. PPL 2023 発表賞,ポスター賞はそれぞれ,PPL参加者の投票により最も多くの聴衆の支持を集めたものです.

招待講演

PPL 2023 では,以下のお二方の招待講演を予定しております:

PPL 2023 の開催形式について

PPL 2023 は,通常の研究会形式での,対面を中心としたハイブリッド開催を予定しています.

以前の PPL は合宿形式で開催しておりましたが,COVID-19 の影響により,当初の計画こそ PPL 2020,PPL 2021 および PPL 2022 は対面開催でしたが,結果として PPL 2020は現地開催を緊急中止することになり,PPL 2021 および PPL 2022 は完全オンライン実施となりました.今回の PPL 2023 では,対面形式の開催への最初のステップとして,合宿形式ではなく,通常の研究会形式での開催を採用することとなりました.

PPL 2023 では,かつての合宿形式で実現されていたカジュアルかつインフォーマルな意見交換や交流の場に近付けるためにも,発表者は原則対面でご参加いただくことを考えております.しかしながら,COVID-19 状況下でより広範な方々に研究の議論にご参加いただくためにも,オンラインでも参加者に非同期・同期的な聴講および質疑の場を提供する予定です.(update) ポスター・デモ発表につきましては,対面による発表のセッションとオンラインによる発表のセッションを設け,発表者には両方のセッションでご発表いただく予定です.

なお,状況によっては完全オンラインでの開催へ移行する可能性もあります.開催形式の変更に関する判断は,少なくともワークショップ開催の 2ヶ月前までを目処に行う予定です.開催に関する詳しい動向は随時 Web ページ等で公開します.

PPL 2023 スポンサー

プラチナスポンサー:

ゴールドスポンサー:

目的および概要

PPL 2023は,プログラミングとプログラミング言語に関連する幅広い分野の研究者・技術者・学生が一堂に会し,最新の研究成果や新たな研究課題の提案・討論・アイディア交換を行うことを目的とした研究集会です.代表的なトピックは以下のようなものですが,これに限らず,プログラミングやプログラミング言語に関する内容であれば,基礎理論・実装技術の研究からソフトウェアやツールの実現に至るまで,幅広く受け入れます.

基礎理論: 意味論,ラムダ計算,型理論,項書き換え,形式論理と証明,形式言語とオートマトン,圏論,チューリング機械,アルゴリズムなど
言語デザイン: 各種プログラミングパラダイム(オブジェクト指向・関数型・論理型・アスペクト指向,その他あらゆるパラダイムを含む),モジュール化,メタプログラミング,並行・並列・分散計算,型システム,言語や言語システム等の相互運用,領域限定言語など
言語処理系技術: コンパイラ,インタプリタ,実行時システム,仮想機械,プログラム最適化,プログラム解析,プログラム変換,メモリ管理など
プログラミング補助: プログラム検証器,デバッガ,プロファイラ,統合開発環境,プログラム合成,リファクタリングなど
ケーススタディ: ソフトウェア開発報告,プログラミング技法,ツールの紹介など
応用: システムソフトウェア, Webシステム,データベースシステム,数値計算,ユーザーインタフェース,セキュリティ,プログラミング教育,人工知能・機械学習など

発表募集は以下の4カテゴリに分けて行います.

カテゴリ1: 国内外未発表論文
カテゴリ2: 国際既発表論文
カテゴリ3: ポスター・デモ発表
カテゴリ4: サーベイ・チュートリアル

募集要項

カテゴリ1 (国内外未発表論文)

国内外で未発表の論文発表を募集します.PPLでの議論をもとに研究を発展させ,国際会議や学術論文誌への投稿につなげることを奨励しています.そのため,予稿集の配布は参加者のみへの限定的なものとします.参加者相互で実りある議論ができるような,発展途上の研究を特に歓迎します.複数名の査読者による研究の発展性・重要性・根拠の確かさ・説明の明瞭さの評価をもとにプログラム委員会で議論し,採否を判断します.特に以下の点にご注意ください.

発表申込締切: 2022年12月23日(金) 17:00 (JST)

論文提出締切: 2023年1月6日(金) 17:00 (JST)

採否通知: 2023年1月30日(月)

最終原稿締切: 2023年2月17日(金)

カテゴリ2 (国際既発表論文)

国際会議や国際学術論文誌等で発表された,または採録決定済みの,研究成果の紹介を募集します.PPLとの関連性,プログラム全体のバランス,発表された媒体等をもとにプログラム委員会で議論し,採否を判断します.

発表申込締切: 2023年1月20日(金) 17:00 (JST)

採否通知:2023年1月31日(火)

カテゴリ3 (ポスター・デモ発表)

PPLに関連する内容(未発表・既発表いずれでも構いません)についてのポスター発表を募集します.萌芽的なアイディアの紹介やツールのデモンストレーションなども歓迎します.PPLとの関連性・プログラム全体のバランスをもとに,プログラム委員による議論によって採否を判断します.

発表申込締切: 2023年 2月1日(水)17:00 (JST)

採否通知: 2023年 2月 3日(金)

カテゴリ4 (サーベイ・チュートリアル)

研究動向の紹介・分野間の相互理解・ツールのチュートリアルなど,PPLの聴衆にとって有益な学術知識の紹介を募集します.未発表・既発表の別を問いません.PPLとの関連性,内容の重要性,発表者の経歴,プログラム全体のバランス等をもとにプログラム委員会で議論し,採否を判断します.

発表申込締切: 2023年1月20日(金) 17:00 (JST)

採否通知:2023年1月31日(火)

カテゴリ1 の採択論文の中から,特に独創的なアイディアや顕著な成果を含むものに対して論文賞を授与する予定です.さらに,カテゴリ1・2・4 の全発表のなかから最も聴衆の支持を集めたものに発表賞,カテゴリ3 の全発表のなかから最も聴衆の支持を集めたものにポスター賞を授与する予定です(いずれも一般の部・学生の部の 2種類,ただし「発表賞」は既受賞者を除く).

投稿・発表申込要項

すべてのカテゴリの投稿・発表について,以下のURLから申し込んでください.

https://easychair.org/conferences/?conf=ppl2023
申込にあたってはEasyChairのアカウントが必要です.申し込み時にEasychairで入力する氏名,所属の情報はプログラム作成に用いますので,参加者の便宜を考慮し,表記が日本語が良いと考えられる場合には日本語での入力をお願いいたします.各カテゴリの申込要領の詳細は以下の通りです.

カテゴリ1(国内外未発表論文)

投稿手続きは2段階です.発表申込を行った上で論文提出を行ってください.

発表申込締切 2022年12月23日(金) 17:00 (JST)
著者名,所属,論文タイトル,論文概要(日本語300〜400字程度,もしくは英語200 words程度),キーワード(3つ以上)を提出してください.
論文提出締切 2023年1月6日(金) 17:00 (JST)
本文10〜15ページ程度(参考文献を除く)の論文(日本語もしくは英語,PDF形式.PPL2023ウェブページにて指定のスタイルファイルを利用のこと)を提出してください.最大ページ数を超える付録は投稿版に入れることができます(最終原稿においては削除いただく可能性があります).著者のWebページ等においてソースコードや 実験データなどを載せて引用しても構いません.最大ページ数を超える付録やWebページ等の情報については査読において考慮されない場合もあります.
採否通知 2023年1月30日(月)
採録された論文の最終原稿の提出方法は,採否通知にてお知らせします.
最終原稿締切 2023年2月17日(金)

(注) 採録された論文等著作物は,日本ソフトウェア科学会著作権規定にもとづいて利用されますので,予めご確認ください.また,採録された論文等著作物に対して著作権の譲渡を求めません.

(注) 投稿論文と類似の論文を,他の会議(予稿集を出版するもの)・論文誌などに同時投稿する場合は,査読の有無にかかわらず,その旨を発表申込および論文提出の際に明記してください.PPLでは同時投稿の事実のみをもって論文を不採録とすることはありませんが,採否の決定に利用する場合があります(他の会議との重複を避けるため,発表内容についての条件付採録とすることもあります).

カテゴリ2(国際既発表論文)

発表申込締切 2023年1月20日(金) 17:00 (JST)
原論文(ページ数不問,PDF形式)と論文概要(テキスト形式)を,著者名,所属,論文タイトル,キーワード(3つ以上),原論文の出典(発表会議名,掲載済/予定の別等を含む)と併せて提出してください.また,その他プログラム委員会への連絡事項(PPL で発表することに関しての懸念,注意点,事情,要望等)があれば任意で提出してください.
採否通知 2023年1月31日(火)

カテゴリ3(ポスター・デモ発表)

発表申込締切 2023年2月1日(水) 17:00 (JST)
著者名,所属,発表タイトル,発表概要(200~300字程度),キーワード(3つ以上)を提出してください.発表形態については,投稿フォームで選択してください.
採否通知 2023年2月3日(金)

カテゴリ4(サーベイ・チュートリアル)

発表申込締切 2023年1月20日(金) 17:00 (JST)
著者名,所属,発表タイトル,キーワード(3つ以上),発表概要(3ページ以内,PDF形式.目的,カバーする話題,想定する聴衆,必要な知識の記述を含むもの)を提出してください.
採否通知 2023年1月31日(火)

原稿用スタイルファイル

カテゴリ1の原稿作成の際に下記のスタイルファイルをご利用下さい.

スタイルファイル ppl2023-style.zip

ワークショップ全般に関する問い合わせ先

ppl2023-oc[at]googlegroups.com ([at]を @ に置き換えてください)

発表/プログラムに関する問い合わせ先

ppl2023-pc-chair[at]jssst-ppl.org ([at]を @ に置き換えてください)

運営組織

プログラム委員会

プログラム共同委員長 松田 一孝 東北大学
プログラム共同委員長 小宮 常康 電気通信大学
安部 達也 千葉工業大学
荒堀 喜貴 東京工業大学
上里 友弥 ドワンゴ
紙名 哲生 大分大学
川端 英之 広島市立大学
佐々木 晃 法政大学
篠埜 功 芝浦工業大学
佐藤 亮介 東京大学
佐藤 哲也 東京工業大学
関山 太朗 国立情報学研究所
滝本 宗宏 東京理科大学
千代 英一郎 成蹊大学
対馬 かなえ 国立情報学研究所
中田 景子 SAP Innovation Center Potsdam
西田 直樹 名古屋大学
星野 直彦 崇城大学
堀江 倫大 日本IBM
松崎 公紀 高知工科大学
水島 宏太 オプト
南出 靖彦 東京工業大学
山田 晃久 産業技術総合研究所
結縁 祥治 名古屋大学
横山 哲郎 南山大学
横山 大作 明治大学

組織委員会

組織委員長 今井 敬吾 岐阜大学
組織副委員長 新屋 良磨 秋田大学
財務担当 森口 草介 東京工業大学
財務副担当 和賀 正樹 京都大学
会場担当 橋本 健二 名古屋大学
会場副担当 謝  昊辰 Kotoi-Xie Consultancy, Inc.
会場副担当 叢  悠悠 東京工業大学
渉外担当 宋  剛秀 神戸大学
プログラム共同委員長 松田 一孝 東北大学
プログラム共同委員長 小宮 常康 電気通信大学
前プログラム共同委員長 稲葉 一浩 Google
前プログラム共同委員長 江本 健斗 九州工業大学

PPL メーリングリスト購読のお誘い

日本ソフトウェア科学会プログラミング論研究会のメーリングリストをご案内します. PPL ワークショップに関するお知らせの他に,本分野に関連する会議,ワークショップ,セミナー等の情報が流れております. 購読用ページから購読をお申込み ください.

過去のPPL

PPL2022, PPL2021, PPL2020, PPL2019, PPL2018, PPL2017, PPL2016, PPL2015, PPL2014, PPL2013, PPL2012, PPL2011, PPL2010, PPL2009, PPL2008, PPL2007, PPL2006, PPL2005, PPL2004, PPL2003, PPL2002, PPL2001, PPL2000, PPL1999